「歯を触るとなんとなくグラグラする気がする」——このような違和感に気づいたとき、大きな不安を感じる方は少なくないでしょう。子どもの乳歯であれば自然な生え変わりの過程ですが、大人の永久歯がグラグラする場合は、何らかのトラブルが起きているサインである可能性があります。今回は、歯がグラグラする原因と、その危険性について詳しく解説していきます。
永久歯がグラグラするのは注意が必要なサイン
子どもの乳歯が生え変わりの時期にグラグラするのは自然な現象ですが、大人の永久歯が本来グラグラしないはずの状態から動くようになった場合、それは何らかの異常が起きているサインと考えるべきです。永久歯は通常、しっかりと歯槽骨に固定されているため、明らかな揺れを感じる場合は、放置せず原因を確認することが大切です。
歯がグラグラする主な原因
1.歯周病の進行
歯がグラグラする原因として最も多いのが歯周病です。歯周病が進行すると、歯を支えている歯槽骨が徐々に溶けていきます。骨の支えが弱くなることで、歯が本来の安定性を失い、グラグラとした動揺が生じるようになります。歯周病が原因の場合、歯ぐきの腫れや出血、口臭といった症状を伴うことが多く、進行するにつれてグラグラの程度も大きくなっていく傾向があります。
2.歯ぎしりや食いしばりによる負担
睡眠中の歯ぎしりや日中の食いしばりは、歯や歯を支える歯根膜に過剰な力をかけ続けます。この負担が長期間蓄積すると、歯根膜が損傷し、歯のぐらつきにつながることがあります。
3.外傷によるもの
転倒やスポーツ中の衝突などで歯に強い衝撃を受けると、歯を支える歯根膜が損傷し、歯がグラグラすることがあります。外傷による場合は、比較的急に症状が現れることが特徴です。
4.噛み合わせの問題
噛み合わせのバランスが崩れていると、特定の歯に過剰な力が集中しやすくなり、その歯の周囲組織に負担がかかることで、ぐらつきが生じることがあります。
5.根尖性歯周炎(歯の根の先の炎症)
虫歯が進行して歯の神経にまで達し、さらに歯根の先端に炎症が及ぶと、その周囲の骨にも影響が出て、歯がぐらつくことがあります。
6.歯根の破折
歯にひびが入っていたり、破折していたりする場合も、その部分の安定性が損なわれ、グラグラとした感覚につながることがあります。
7.骨粗しょう症などの全身疾患
骨密度に影響を及ぼす全身的な疾患が、歯を支える歯槽骨の状態にも間接的に関わっている可能性が指摘されることがあります。
8.ホルモンバランスの変化
妊娠中など、女性ホルモンのバランスが大きく変化する時期には、歯ぐきの状態が敏感になりやすく、一時的に歯の動揺を感じやすくなることがあります。
歯のグラグラの程度による見方
歯の動揺には、その程度によって段階的な分類がなされることがあります。ごくわずかな動きから、明らかに大きく動く状態まで幅がありますが、いずれにしても「以前は感じなかった揺れを感じるようになった」という変化自体が、何らかのサインである可能性を示しています。
歯がグラグラすることで起こりうるリスク
そのまま歯を失ってしまう可能性
原因となっている問題が進行し続けると、最終的に歯を支える組織が耐えられなくなり、歯が抜け落ちてしまう可能性があります。
噛む機能への影響
グラグラした歯があると、無意識のうちにその歯を避けて噛むようになり、偏った噛み方が習慣化することで、顎の発育バランスや消化にも影響が及ぶことがあります。
周囲の歯への影響
一本の歯に問題が生じると、噛み合わせ全体のバランスが崩れ、周囲の歯にも負担がかかりやすくなることがあります。
歯がグラグラすると感じたときの対応
自己判断で様子を見過ぎない
「そのうち治るだろう」と自己判断で放置してしまうと、原因となっている問題がさらに進行してしまう可能性があります。グラグラを感じたら、できるだけ早めに歯科医院を受診することが大切です。
患部に負担をかけない
強く噛みしめたり、舌や指で頻繁に触ったりすることは、症状を悪化させる可能性があるため避けましょう。
硬い食べ物を避ける
グラグラしている歯には、できるだけ負担をかけないよう、硬い食べ物を避け、優しく噛むことを心がけましょう。
歯科医院での検査と対応
歯科医院では、歯のグラグラの原因を特定するために、以下のような検査が行われることが一般的です。
歯周ポケットの検査
歯周病が疑われる場合、歯周ポケットの深さを測定し、歯周病の進行度合いを確認します。
レントゲン検査
歯を支える歯槽骨の状態や、歯根の状態を確認するために、レントゲン検査が行われます。
噛み合わせのチェック
噛み合わせのバランスに問題がないか、専門的な視点から確認されます。
原因別の主な対応方法
歯周病が原因の場合
歯周病の治療として、専門的なクリーニングによる歯石やプラークの除去、そして日常的なセルフケアの見直しが中心となります。進行度合いによっては、より専門的な治療が必要になることもあります。
歯ぎしり・食いしばりが原因の場合
歯科医院でマウスピースを作成してもらうことで、就寝中の歯や歯根膜への負担を軽減することができます。
外傷が原因の場合
外傷の程度に応じて、安静を保ちながら経過を観察したり、必要な処置を受けたりすることになります。
噛み合わせが原因の場合
噛み合わせの調整や、必要に応じて矯正治療などが検討されることがあります。
歯のグラグラを予防するための日常的な対策
丁寧な口腔ケアを継続する
歯周病の予防として、丁寧な歯磨きとデンタルフロスの使用を日常的に心がけましょう。
定期的な歯科検診を受ける
歯周病は自覚症状が乏しいまま進行することが多いため、定期的な歯科検診による早期発見が重要です。
歯ぎしり対策を検討する
歯ぎしりの自覚がある場合は、早めに歯科医院で相談し、マウスピースの作成などを検討しましょう。
こんな場合はすぐに歯科医院を受診しましょう
以下のような場合は、できるだけ早く歯科医院を受診することをおすすめします。
・歯のグラグラを自覚するようになった
・歯ぐきの腫れや出血を伴っている
・強い痛みがある
・外傷をきっかけにグラグラし始めた
まとめ
大人の永久歯がグラグラする場合、それは歯周病や歯ぎしり、外傷、噛み合わせの問題など、何らかのトラブルが起きているサインである可能性が高く、注意が必要です。放置してしまうと、歯を失うリスクにつながることもあるため、自己判断で様子を見過ぎず、できるだけ早めに歯科医院を受診し、原因を確認してもらうことが大切です。日頃からの丁寧な口腔ケアと定期的な歯科検診が、こうしたトラブルの予防と早期発見につながります。
親切丁寧な対応で、安心して通って頂ける怖くない、痛くない歯科医院を目指します!
阿倍野区昭和町おすすめ、ひだまり歯科、是非、ご来院ください。




