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免疫力を高めるカギは口の中にあった!口腔内環境と全身免疫の深い関係

免疫力を高めるカギは口の中にあった!口腔内環境と全身免疫の深い関係

はじめに

風邪をひきやすい、疲れやすい、体調を崩しがち。そんな悩みを抱えている方は、もしかすると口の中に原因があるかもしれません。近年の研究により、口腔内環境と全身の免疫力には密接な関係があることが明らかになってきました。

口は外界と体内をつなぐ重要な入り口であり、常に細菌やウイルスにさらされています。そのため、口腔内には強力な免疫システムが備わっており、この免疫機能が全身の健康維持に大きな役割を果たしているのです。

この記事では、口腔内環境と免疫力の関係について詳しく解説し、免疫力を高めるための具体的な口腔ケアの方法をご紹介します。健康な体づくりは、健康な口づくりから始まります。

口腔内環境が免疫力に与える影響

口は免疫の最前線

私たちの口の中には、約700種類以上、数千億個もの細菌が存在しています。これらの細菌は、善玉菌、悪玉菌、日和見菌に分類され、バランスを保ちながら共存しています。このバランスが崩れると、悪玉菌が増殖し、口腔内の免疫システムに負担がかかります。

口腔内の免疫システムが悪玉菌との戦いに追われると、全身の免疫力が低下します。これは、限られた免疫資源が口腔内に集中的に使われてしまい、他の部位を守る力が弱まるためです。逆に言えば、口腔内を清潔に保つことで、免疫システムの負担を減らし、全身の免疫力を高めることができるのです。

唾液が持つ免疫の力

唾液は、口腔内の免疫において極めて重要な役割を果たしています。唾液には、IgA(免疫グロブリンA)という抗体、リゾチームやラクトフェリンといった抗菌物質、さらには成長因子や粘膜保護成分など、さまざまな免疫関連物質が含まれています。

特にIgAは、細菌やウイルスが体内に侵入するのを防ぐ最初の防御壁として機能します。唾液の分泌量が減少すると、これらの免疫物質も減少し、口腔内の防御力が低下します。その結果、虫歯や歯周病になりやすくなるだけでなく、風邪やインフルエンザなどの感染症にもかかりやすくなるのです。

歯周病が免疫力を低下させるメカニズム

歯周病は、単なる歯の病気ではありません。歯周病になると、歯茎に慢性的な炎症が起こり、体の免疫システムが常に働き続けている状態になります。この慢性炎症が、全身の免疫バランスを崩す大きな要因となります。

歯周病菌やその産生する毒素が血流に乗って全身を巡ると、体のあちこちで炎症反応が起こります。免疫細胞は、これらの脅威に対応するために常に活性化された状態となり、いわば「疲弊」してしまいます。その結果、本来対処すべき他の病原体への対応力が低下し、全身の免疫力が弱まってしまうのです。

口腔内環境の悪化が引き起こす全身への影響

感染症にかかりやすくなる

口腔内環境が悪いと、風邪やインフルエンザなどの呼吸器感染症にかかりやすくなります。これは、口腔内で増殖した細菌が気道に入り込み、ウイルスの侵入を助けてしまうためです。

実際に、介護施設で口腔ケアを徹底したところ、インフルエンザの発症率が約10分の1に減少したという報告があります。また、新型コロナウイルス感染症においても、歯周病を持つ人は重症化リスクが高いという研究結果が発表されています。

炎症性疾患のリスク増加

慢性的な口腔内の炎症は、全身の炎症性疾患のリスクを高めます。関節リウマチや炎症性腸疾患など、免疫の異常が関与する疾患との関連が指摘されています。

歯周病による慢性炎症が、免疫システムを過剰に刺激し続けることで、自分の体を攻撃してしまう自己免疫疾患の発症や悪化につながる可能性があるのです。

アレルギー症状の悪化

口腔内環境の悪化は、アレルギー症状を悪化させることもあります。口腔内の悪玉菌が増えると、腸内細菌のバランスにも悪影響を及ぼし、その結果、免疫システムが過剰反応を起こしやすくなります。

花粉症やアトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患を持つ人は、口腔ケアをしっかり行うことで、症状が軽減する可能性があります。

免疫力を高める口腔ケアの方法

正しいブラッシングの習慣

免疫力を高める第一歩は、毎日の正しい歯磨きです。歯磨きは、ただ歯の表面をこするだけでなく、歯と歯茎の境目にある歯周ポケットの汚れを取り除くことが重要です。

歯ブラシは柔らかめから普通の硬さのものを選び、歯茎を傷つけないよう優しく磨きましょう。1日3回、特に就寝前の歯磨きは念入りに行ってください。就寝中は唾液の分泌が減少するため、細菌が繁殖しやすくなります。寝る前にしっかり汚れを落としておくことが、免疫力維持の鍵となります。

舌のクリーニング

舌の表面には「舌苔(ぜったい)」と呼ばれる白い汚れが付着します。この舌苔には大量の細菌が含まれており、免疫力低下の原因となります。舌専用のブラシやクリーナーを使って、1日1回、舌の奥から手前に向かって優しく清掃しましょう。

ただし、やりすぎは舌を傷つける原因となるため、軽い力で数回なでる程度で十分です。

デンタルフロスと歯間ブラシの活用

歯ブラシだけでは、歯と歯の間の汚れは約60%しか除去できません。デンタルフロスや歯間ブラシを併用することで、除去率を80%から90%まで高めることができます。

特に歯と歯の間は、細菌が繁殖しやすい場所です。1日1回、就寝前にこれらのツールを使用することで、免疫システムの負担を大幅に減らすことができます。

うがいの効果的な活用

外出から帰ったら、まず口をゆすぐ習慣をつけましょう。水やお茶でのうがいは、口腔内に付着したウイルスや細菌を洗い流す効果があります。特に緑茶に含まれるカテキンには抗菌・抗ウイルス作用があるため、緑茶でのうがいは免疫力向上に効果的です。

マウスウォッシュを使用する場合は、アルコールフリーのものを選ぶと、口腔内の乾燥を防ぐことができます。

唾液の分泌を促す工夫

唾液は天然の免疫物質です。唾液の分泌を促すことは、免疫力向上に直結します。よく噛んで食べること、ガムを噛むこと、梅干しやレモンなど酸味のあるものを少量食べることなどが、唾液分泌を促進します。

また、唾液腺マッサージも効果的です。耳の下から顎のラインに沿って、指で優しくマッサージすることで、唾液の分泌が促されます。食前や口が乾いていると感じた時に行うと良いでしょう。

免疫力を高める生活習慣

バランスの取れた食事

免疫力を高めるには、口腔ケアだけでなく、栄養バランスの取れた食事も重要です。特に、ビタミンC、ビタミンD、亜鉛、タンパク質は免疫機能の維持に欠かせません。

また、発酵食品に含まれる乳酸菌は、腸内環境を整えることで免疫力を高めます。腸内環境と口腔内環境は相互に影響し合っているため、両方を健康に保つことが大切です。

十分な睡眠と休養

睡眠不足は免疫力を著しく低下させます。睡眠中は、免疫細胞が活性化され、体の修復が行われる重要な時間です。質の良い睡眠を7時間から8時間確保することが、免疫力維持の基本となります。

また、過度なストレスも免疫力を低下させる要因です。適度な運動やリラックスできる時間を持つことで、ストレスを軽減しましょう。

水分補給の重要性

十分な水分補給は、唾液の分泌を促し、口腔内を潤すために不可欠です。特に冬場や乾燥した環境では、こまめに水分を摂取しましょう。目安としては、1日に1.5リットルから2リットルの水分を、少量ずつ分けて飲むことが理想的です。

禁煙と節酒

喫煙は口腔内の免疫機能を大幅に低下させます。タバコの有害物質は、唾液の分泌を減少させ、歯周病のリスクを高めます。禁煙は、口腔内環境の改善だけでなく、全身の免疫力向上にも直結します。

過度の飲酒も、口腔内の免疫バランスを崩す原因となります。適度な量にとどめることが大切です。

定期的な歯科検診の重要性

どんなに丁寧にセルフケアを行っていても、歯石の除去や初期虫歯の発見など、プロフェッショナルなケアは欠かせません。3ヶ月から6ヶ月に1回は歯科医院を受診し、検診とクリーニングを受けましょう。

特に免疫力が低下しやすい季節の変わり目や、体調を崩しやすい時期には、歯科検診を受けることで、口腔内を健康な状態に保つことができます。

まとめ

口腔内環境と免疫力は、切っても切れない関係にあります。口を清潔に保つことは、単に虫歯や歯周病を予防するだけでなく、全身の免疫力を高め、さまざまな病気から体を守ることにつながります。

毎日の丁寧な口腔ケア、唾液分泌を促す工夫、バランスの取れた食事、十分な睡眠、定期的な歯科検診。これらの習慣を続けることで、免疫力の高い健康な体を維持することができます。

風邪をひきやすい、疲れやすいと感じている方は、まず口腔内環境の見直しから始めてみてはいかがでしょうか。健康な口が、健康な体をつくります。今日から実践できる口腔ケアで、免疫力を高め、病気に負けない体づくりを始めましょう。

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