診療時間:9:00〜14:00/15:00〜20:00(土日は18:00まで) 休診:祝
  • 9:00-13:00/14:00-18:00
  • 休診/祝日
  • ご予約・お問い合わせ
    ご予約・問い合わせ:06-6626-0006
    • 平日19まで
    • 日曜診療
  • 24時間受付 WEB予約
  • LINE相談

阿倍野区昭和町駅の歯医者 ひだまり歯科からのお知らせ

お知らせ

NEWS

歯の健康と食育の関係:よく噛む習慣が育む豊かな成長

歯の健康と食育の関係:よく噛む習慣が育む豊かな成長

はじめに

「食育」という言葉を聞いたことがありますか。食育とは、健全な食生活を実践できる人を育てるための教育です。バランスの良い栄養摂取だけでなく、食べ方、食文化、食の安全など、食に関する幅広い知識と実践力を身につけることを目指します。実は、食育と歯の健康には、密接な関係があります。よく噛んで食べることは、消化を助け、栄養の吸収を良くするだけでなく、唾液の分泌を促進し、虫歯や歯周病を予防します。また、顎の発達を促し、歯並びを良くする効果もあります。さらに、よく噛むことは脳を刺激し、認知機能の発達や維持にもつながります。逆に、柔らかいものばかり食べて噛む回数が少ないと、顎が十分に発達せず、歯並びが悪くなったり、虫歯になりやすくなったりします。この記事では、歯の健康と食育の関係について、よく噛むことの重要性、歯に良い食べ物と悪い食べ物、子どもの食育と歯の発達、高齢者の食事と口腔機能、そして家庭でできる食育の実践方法について詳しく解説します。

よく噛むことの重要性

よく噛んで食べることは、歯の健康だけでなく、全身の健康に多くの効果をもたらします。

唾液の分泌促進

よく噛むことで、唾液の分泌が促進されます。唾液には、口腔内を洗浄し、細菌の繁殖を抑え、歯を再石灰化する働きがあります。虫歯や歯周病の予防に不可欠です。

消化の促進

よく噛むことで、食べ物が細かくなり、消化酵素とよく混ざります。これにより、消化が促進され、胃腸への負担が軽減されます。

栄養の吸収向上

消化が良くなることで、栄養素の吸収が向上します。

満腹中枢の刺激

よく噛んでゆっくり食べることで、満腹中枢が刺激され、食べすぎを防げます。肥満の予防になります。

顎の発達

よく噛むことで、顎の骨や筋肉が発達します。特に成長期の子どもにとって重要です。顎が十分に発達しないと、歯が並ぶスペースが不足し、歯並びが悪くなります。

歯並びの改善

適度に硬いものを噛むことで、歯に適切な力が加わり、歯並びが整いやすくなります。

脳の活性化

噛むことは、脳への血流を増加させ、脳を活性化します。記憶力、集中力の向上、認知症の予防につながります。

味覚の発達

よく噛むことで、食べ物の味をしっかり感じることができます。味覚が発達します。

ストレス解消

噛むことは、ストレス解消にもつながります。リズミカルな咀嚼運動により、リラックス効果が得られます。

一口何回噛むべきか

一口30回程度噛むことが理想とされています。昔の日本人は、一回の食事で3000回以上噛んでいたと言われていますが、現代人は約600回程度まで減少しています。意識的に噛む回数を増やしましょう。

歯に良い食べ物

硬い食べ物

適度に硬い食べ物は、よく噛む必要があり、顎を鍛え、唾液の分泌を促進します。

根菜類(にんじん、ごぼう、れんこんなど)、ナッツ類、りんご、梨、干し芋、スルメ、煮干しなどがおすすめです。

繊維質の多い食べ物

食物繊維を多く含む食べ物は、よく噛む必要があり、歯の表面を清掃する効果もあります。

野菜、果物、海藻、きのこ、豆類などです。

カルシウムを多く含む食べ物

カルシウムは、歯や骨を強化します。乳製品、小魚、豆腐、小松菜、ひじきなどです。

ビタミンDを多く含む食べ物

ビタミンDは、カルシウムの吸収を助けます。魚、卵、きのこなどです。

ビタミンCを多く含む食べ物

ビタミンCは、歯茎の健康を保ちます。野菜、果物などです。

キシリトール

キシリトール入りのガムやタブレットは、虫歯を予防する効果があります。

チーズ

チーズは、口腔内を中性に戻し、再石灰化を促進します。食後に少量食べると良いでしょう。

歯に悪い食べ物・飲み物

糖分の多い食べ物・飲み物

お菓子、ジュース、スポーツドリンク、炭酸飲料などは、虫歯の原因になります。摂取を控えましょう。

粘着性の高い食べ物

キャラメル、グミ、ソフトキャンディーなどは、歯にくっつきやすく、長時間口の中に残るため、虫歯のリスクが高まります。

酸性の強い食べ物・飲み物

柑橘類、酢、炭酸飲料、スポーツドリンクなどは、歯のエナメル質を溶かす可能性があります。摂取後は水で口をすすぎましょう。

柔らかいものばかり

柔らかいものばかり食べていると、噛む回数が減り、顎の発達が不十分になります。適度に硬いものも食べましょう。

子どもの食育と歯の発達

子どもの頃の食習慣は、生涯の口腔の健康を左右します。

離乳食の進め方

離乳食の段階では、月齢に応じた硬さのものを与え、徐々に噛む練習をさせましょう。柔らかすぎるものばかりでは、噛む力が育ちません。

手づかみ食べの推奨

手づかみ食べにより、食べ物の硬さや大きさを自分で調整し、適切に噛む力が育ちます。

食材の大きさと硬さ

年齢に応じて、徐々に食材の大きさを大きく、硬さを硬くしていきましょう。

家族で一緒に食事

家族で一緒に食事をすることで、食事のマナー、よく噛むことの大切さを自然に学べます。

偏食の改善

偏食により、特定の栄養素が不足すると、歯や顎の発達に影響します。様々な食材を食べるよう、工夫しましょう。

おやつの選び方

おやつも食育の一部です。甘いお菓子ばかりではなく、果物、野菜スティック、チーズ、小魚など、歯に良いおやつを選びましょう。

食事中の姿勢

正しい姿勢で食べることも重要です。足が床につく高さの椅子に座り、背筋を伸ばして食べましょう。

「ながら食べ」をしない

テレビを見ながら、スマートフォンを見ながらの食事は避け、食事に集中させましょう。

高齢者の食事と口腔機能

高齢になると、噛む力や飲み込む力が弱くなります。適切な食事により、口腔機能を維持しましょう。

柔らかいものばかり食べない

柔らかいものばかり食べると、ますます噛む力が衰えます。適度に硬いものも食べましょう。

一口の量を少なくする

一口の量を少なくし、よく噛んで食べることで、誤嚥を防げます。

水分と一緒に

食事中にこまめに水を飲むことで、飲み込みやすくなります。

とろみをつける

飲み込みが困難な場合は、とろみをつけることで、誤嚥を防げます。

口腔機能訓練

パタカラ体操など、口腔機能訓練により、噛む力や飲み込む力を維持・改善できます。

家庭でできる食育の実践

一緒に料理する

子どもと一緒に料理をすることで、食材への興味が深まり、食べることの楽しさを学べます。

食材について話す

食事の際、食材の産地、栄養、調理方法などについて話すことで、食への関心が高まります。

「いただきます」「ごちそうさま」

食事の前後に挨拶をすることで、食べ物や作ってくれた人への感謝の気持ちを育てます。

ゆっくり食べる

家族でゆっくり会話をしながら食事をすることで、自然によく噛む習慣が身につきます。

旬の食材を取り入れる

旬の食材を使うことで、季節を感じ、食文化を学べます。

食事日記

食事の内容や、どれくらい噛んだかを記録することで、食習慣を振り返ることができます。

学校や地域での食育

学校給食

学校給食では、栄養バランスだけでなく、よく噛む必要がある食材を取り入れることが推奨されています。

食育授業

学校や地域で、食育の授業や講演会が行われています。積極的に参加しましょう。

地産地消

地域の食材を使うことで、食文化を学び、地域への愛着が育ちます。

食育と歯科医院の役割

歯科医院でも、食育に関する指導を受けられます。

栄養指導

虫歯や歯周病のリスクを減らすための食生活について、アドバイスを受けられます。

咀嚼指導

よく噛む方法、噛む回数を増やす工夫などについて、指導を受けられます。

口腔機能評価

噛む力、飲み込む力を評価し、必要に応じて訓練の指導を受けられます。

まとめ

歯の健康と食育には密接な関係があります。よく噛んで食べることは、唾液の分泌促進、消化の促進、栄養の吸収向上、満腹中枢の刺激、顎の発達、歯並びの改善、脳の活性化、味覚の発達、ストレス解消など、多くの効果があります。一口30回程度噛むことを目標にしましょう。歯に良い食べ物は、硬い食べ物、繊維質の多い食べ物、カルシウム、ビタミンD、ビタミンCを多く含む食べ物、キシリトール、チーズです。歯に悪いのは、糖分の多い食べ物、粘着性の高い食べ物、酸性の強い食べ物、柔らかいものばかりです。子どもの食育では、離乳食の適切な進め方、手づかみ食べ、家族で一緒に食事、偏食の改善、歯に良いおやつの選択が重要です。高齢者は適度に硬いものも食べ、口腔機能訓練を行いましょう。家庭では、一緒に料理、食材について話す、ゆっくり食べる、旬の食材を取り入れるなどを実践しましょう。食育により、歯の健康と全身の健康を守りましょう。

プロの技術で質の高い、怖くない、痛くないクリーニングを提供し、輝く笑顔をサポートします。

阿倍野区昭和町おすすめ、ひだまり歯科、是非、ご来院ください。