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阿倍野区昭和町駅の歯医者 ひだまり歯科からのお知らせ

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正しい歯磨きの方法|力加減と磨く順番

はじめに

毎日欠かさず歯磨きをしているのに、虫歯や歯周病になってしまった経験はありませんか?実は、歯磨きは「磨いている」ことと「磨けている」ことは全く別物なのです。どんなに時間をかけて丁寧に磨いているつもりでも、方法が間違っていれば十分な効果は得られません。特に力加減と磨く順番は、多くの人が見落としがちなポイントです。本記事では、歯科医師が推奨する正しい歯磨きの方法について、力加減と磨く順番を中心に詳しく解説します。この記事を読めば、今日から効果的な歯磨きを実践できるようになるでしょう。

なぜ正しい歯磨きが重要なのか

歯磨きの主な目的は、歯の表面に付着したプラーク(歯垢)を除去することです。プラークは細菌の塊であり、放置すると虫歯や歯周病の原因となります。また、プラークが石灰化すると歯石となり、歯ブラシでは取り除けなくなってしまいます。

間違った方法で歯磨きを続けると、プラークを十分に除去できないだけでなく、歯や歯茎を傷つけてしまう可能性もあります。強すぎるブラッシングは歯茎を後退させたり、歯の表面のエナメル質を削ってしまったりする原因になります。逆に力が弱すぎると、プラークを効果的に除去できません。

正しい方法を身につけることで、虫歯や歯周病を予防し、生涯にわたって自分の歯を健康に保つことができるのです。

適切な力加減とは

歯磨きにおいて最も重要なポイントの一つが力加減です。多くの人が「しっかり磨かなければ」という思いから、無意識に強い力でゴシゴシと磨いてしまいがちです。しかし、強く磨けば汚れが落ちるというわけではありません。

理想的な力加減は、約150グラムから200グラム程度と言われています。これは毛先が広がらない程度の優しい力です。具体的な目安としては、歯ブラシを歯に当てたときに毛先がほとんど曲がらない程度が適切です。

力加減を確認する簡単な方法があります。キッチンスケールの上に歯ブラシを置き、普段歯を磨くときと同じ力で押してみてください。200グラム前後であれば適切な力です。これを何度か練習することで、正しい力加減を体で覚えることができます。

強く磨きすぎている人の特徴として、歯ブラシの毛先がすぐに広がってしまう、歯茎が下がってきている、知覚過敏の症状があるなどが挙げられます。これらに心当たりがある方は、力を入れすぎている可能性が高いので注意しましょう。

優しい力で磨くことで、歯茎を傷つけずに効果的にプラークを除去できます。毛先が歯と歯茎の境目や歯の表面に当たることで、プラークは十分に取り除けるのです。

正しい歯ブラシの持ち方

力加減をコントロールするためには、歯ブラシの持ち方も重要です。持ち方には主に「ペングリップ」と「パームグリップ」の2種類があります。

ペングリップは、鉛筆を持つように歯ブラシを持つ方法です。親指、人差し指、中指で軽く持ち、余分な力が入りにくいのが特徴です。細かい動きがしやすく、適切な力加減で磨きやすいため、歯科医師が最も推奨する持ち方です。

一方、パームグリップは手のひら全体で握る持ち方で、力が入りやすいため強く磨きすぎてしまう傾向があります。特別な理由がない限り、ペングリップで磨くことをおすすめします。

効果的な磨く順番

歯磨きには効率的な順番があります。順番を決めて磨くことで、磨き残しを防ぎ、すべての歯を均等にケアすることができます。

おすすめの順番は以下の通りです。まず、磨きにくい奥歯の裏側から始めます。上顎の右奥歯の裏側からスタートし、前歯を通って左奥歯の裏側まで磨きます。次に、上顎の表側を同じように右から左へ磨いていきます。その後、下顎も同様に裏側、表側の順で磨きます。

最後に、歯の噛み合わせ面を磨きます。上顎、下顎の順で、奥歯から前歯に向かって磨いていきましょう。

この順番で磨くメリットは、磨き始めの集中力が高い状態で磨きにくい部分から取り組めることです。また、一筆書きのように連続して磨くことで、磨き忘れを防ぐことができます。

人によって磨きやすい順番は異なるかもしれませんが、大切なのは自分なりの順番を決めて、毎回同じ順番で磨くことです。これにより磨き残しを減らすことができます。

部位別の正しい磨き方

歯の部位によって、適切な磨き方は異なります。それぞれの特徴を理解して、効果的に磨きましょう。

歯の表側は、歯ブラシを歯に対して90度に当て、小刻みに横に動かします。1本または2本ずつ丁寧に磨くイメージで、5ミリから10ミリ程度の幅で細かく動かすのがポイントです。

歯の裏側、特に下の前歯の裏側は磨き残しが多い部分です。歯ブラシを縦に持ち、毛先を歯と歯茎の境目に当てて、かき出すように磨きます。

奥歯の噛み合わせ面は、溝にプラークが溜まりやすい部分です。歯ブラシを直角に当て、前後に小刻みに動かして溝の中の汚れをかき出します。

歯と歯茎の境目は、歯周病予防のために最も重要な部分です。歯ブラシを45度の角度で当て、優しく小刻みに振動させるように磨きます。この部分は特に優しい力で磨くことが大切です。

前歯の裏側は歯ブラシのつま先やかかと部分を使い、縦に動かして磨きます。歯ブラシを立てることで、細かい部分まで毛先が届きやすくなります。

歯磨きの時間と回数

効果的な歯磨きには適切な時間も必要です。理想的な歯磨き時間は1回あたり3分から5分程度です。これは、すべての歯を丁寧に磨くために必要な時間です。

1日の歯磨き回数は、最低でも2回、理想的には毎食後に行うのが良いでしょう。特に就寝前の歯磨きは重要です。睡眠中は唾液の分泌が減少し、細菌が繁殖しやすくなるため、寝る前にしっかりとプラークを除去することが虫歯予防につながります。

ただし、時間をかければ良いというわけではありません。間違った方法で長時間磨くよりも、正しい方法で適切な時間磨く方が効果的です。

歯ブラシの選び方

正しい方法で磨くためには、適切な歯ブラシを選ぶことも大切です。

毛の硬さは「やわらかめ」または「ふつう」を選びましょう。「かため」は歯や歯茎を傷つけやすいため、特別な理由がない限り避けた方が良いでしょう。歯茎が敏感な方や歯周病がある方は「やわらかめ」がおすすめです。

ヘッドのサイズは小さめを選ぶと、奥歯や細かい部分まで届きやすくなります。目安としては、上の前歯2本分程度の大きさが理想的です。

毛先の形状は、平らにカットされたものが基本です。山形カットなど特殊な形状のものは、用途に応じて使い分けましょう。

歯ブラシは毛先が広がったら交換のサインです。通常は1ヶ月程度が交換の目安ですが、毛先の状態を見て判断しましょう。

デンタルフロスや歯間ブラシの併用

歯ブラシだけでは、歯と歯の間のプラークを完全に除去することはできません。デンタルフロスや歯間ブラシを併用することで、より効果的な口腔ケアが可能になります。

デンタルフロスは、歯と歯の間に優しく挿入し、歯の側面に沿わせながら上下に動かして使います。1日1回、特に就寝前に使用するのが効果的です。

歯間ブラシは、歯と歯の間の隙間が広い部分に使用します。サイズが合ったものを選び、無理に押し込まないようにしましょう。

まとめ

正しい歯磨きの方法は、適切な力加減と効率的な順番がポイントです。150グラムから200グラム程度の優しい力で、磨きにくい奥歯から順番に丁寧に磨くことで、効果的にプラークを除去できます。ペングリップで歯ブラシを持ち、小刻みに動かしながら1本ずつ丁寧に磨くことを心がけましょう。毎日の正しい歯磨きが、虫歯や歯周病を予防し、健康な歯を守る第一歩となります。今日から実践して、一生涯自分の歯で食事を楽しめるよう、口腔ケアに取り組んでいきましょう。

 

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