診療時間:9:00〜14:00/15:00〜20:00(土日は18:00まで) 休診:祝
  • 9:00-13:00/14:00-18:00
  • 休診/祝日
  • ご予約・お問い合わせ
    ご予約・問い合わせ:06-6626-0006
    • 平日19まで
    • 日曜診療
  • 24時間受付 WEB予約
  • LINE相談

阿倍野区昭和町駅の歯医者 ひだまり歯科からのお知らせ

お知らせ

NEWS

噛み合わせの大切さ:全身の健康を左右する口腔機能の要

噛み合わせの大切さ:全身の健康を左右する口腔機能の要

はじめに

噛み合わせと聞いて、多くの方は歯並びの問題だと考えるかもしれません。しかし、噛み合わせは単に見た目の問題ではなく、咀嚼機能、発音、顎の関節、さらには全身の健康にまで影響を及ぼす重要な要素です。噛み合わせが悪いと、頭痛や肩こり、腰痛など、一見歯とは関係なさそうな症状が現れることもあります。この記事では、噛み合わせがなぜ大切なのか、噛み合わせの問題が引き起こす様々な症状、そして改善方法について詳しく解説します。自分の噛み合わせをチェックし、必要であれば適切な治療を受けることで、より健康で快適な生活を送ることができます。

噛み合わせとは

噛み合わせとは、上下の歯が接触する状態のことを指します。正式には咬合と呼ばれ、単に歯が接触するだけでなく、顎の関節や筋肉、神経系が協調して働く複雑なシステムです。

理想的な噛み合わせでは、上の歯が下の歯に2ミリから3ミリ程度かぶさり、奥歯がしっかりと噛み合います。また、歯全体でバランスよく力を分散できる状態が望ましいとされています。顎を左右に動かした時にも、特定の歯だけに負担がかからず、スムーズに動くことが重要です。

噛み合わせが悪くなる原因

歯並びの問題

出っ歯、受け口、叢生(歯が重なっている状態)など、歯並びの問題は噛み合わせに直接影響します。歯が正しい位置にないと、適切に噛み合うことができません。遺伝的要因や、幼少期の指しゃぶり、口呼吸などの習慣が原因となることがあります。

歯の欠損

虫歯や歯周病、外傷などで歯を失うと、隣の歯が倒れてきたり、対合する歯が伸びてきたりして、噛み合わせが崩れます。1本の歯を失っただけでも、全体のバランスが徐々に変化していきます。

不適切な歯科治療

詰め物や被せ物の高さが合っていない、入れ歯が合っていないなど、歯科治療が適切でない場合も噛み合わせの問題を引き起こします。治療後に違和感がある場合は、早めに調整してもらうことが大切です。

顎関節症

顎の関節に問題があると、正しく噛み合うことができなくなります。関節円板のずれや、関節の変形などが原因となります。顎関節症と噛み合わせの問題は相互に影響し合うことが多いです。

歯ぎしりや食いしばり

無意識のうちに歯ぎしりや食いしばりをしていると、歯がすり減ったり、移動したりして、噛み合わせが変化します。ストレスが原因となることが多く、就寝中に起こることが一般的です。

噛み合わせの問題が引き起こす症状

口腔内の問題

噛み合わせが悪いと、特定の歯に過度な負担がかかり、歯が欠けたり割れたりすることがあります。また、歯周病が悪化しやすくなったり、顎関節に痛みが生じたりします。効率的に噛めないため、消化不良を起こすこともあります。

発音にも影響が出ることがあり、特にサ行やタ行などの発音が不明瞭になることがあります。口を閉じにくくなり、口呼吸になりやすいという問題も生じます。

顎や顔の問題

噛み合わせの不均衡により、顎の筋肉が過度に緊張します。これが顎の痛み、口が開きにくい、顎が鳴るといった顎関節症の症状につながります。また、顔の左右の筋肉の使い方が偏ることで、顔の歪みが生じることもあります。

頭痛や肩こり

噛み合わせの問題は、頭や首、肩の筋肉にも影響を及ぼします。噛む筋肉の緊張が続くと、側頭部や後頭部の頭痛を引き起こすことがあります。また、首や肩の筋肉も連動して緊張するため、慢性的な肩こりの原因となります。

これらの症状は、一見歯とは関係ないように思えるため、原因が噛み合わせにあることに気づかないことが多いです。

姿勢への影響

噛み合わせのバランスが悪いと、体全体のバランスを保とうとして、無意識のうちに姿勢が変化します。猫背や首の傾き、骨盤の歪みなどが生じ、これが腰痛や膝の痛みにつながることもあります。

噛み合わせと姿勢は相互に影響し合っており、姿勢が悪いことで噛み合わせが悪化することもあります。

睡眠への影響

噛み合わせが悪いと、就寝中に歯ぎしりや食いしばりをしやすくなります。これにより、睡眠の質が低下し、朝起きた時に顎が疲れていたり、頭痛がしたりすることがあります。また、噛み合わせの問題が睡眠時無呼吸症候群と関連していることもあります。

精神的ストレス

噛み合わせの違和感や、それに伴う様々な症状は、精神的なストレスの原因となります。また、ストレスが歯ぎしりや食いしばりを悪化させ、さらに噛み合わせの問題を深刻化させるという悪循環に陥ることもあります。

自分でできる噛み合わせチェック

鏡で確認する方法

正面から口を軽く閉じた状態を見て、上下の歯の中心線が揃っているか確認します。また、奥歯を噛み合わせた時に、前歯が2ミリから3ミリ程度重なっているかチェックしましょう。横から見て、極端な出っ歯や受け口になっていないかも確認できます。

噛んだ時の感覚

奥歯を軽く噛み合わせた時、左右均等に力がかかっているか確認します。片側だけに強く当たる感覚がある、特定の歯だけが強く当たるという場合は、噛み合わせに問題がある可能性があります。

顎の動き

口を大きく開けた時、まっすぐ開くか確認します。顎が左右にずれたり、ガクガクと音がしたりする場合は、顎関節や噛み合わせに問題があるかもしれません。また、口を開ける時や閉じる時に痛みがあるかどうかもチェックポイントです。

噛み合わせの治療方法

矯正治療

歯並びが原因の噛み合わせの問題には、矯正治療が効果的です。ワイヤー矯正やマウスピース矯正により、歯を正しい位置に移動させて、理想的な噛み合わせを作ります。治療期間は1年から3年程度かかることが多いですが、根本的な改善が期待できます。

補綴治療

詰め物や被せ物の高さを調整する、失った歯をブリッジやインプラントで補うなどの補綴治療により、噛み合わせを改善します。既存の詰め物や被せ物が原因の場合は、適切な高さに作り直すことで症状が改善することもあります。

スプリント療法

マウスピース型の装置(スプリント)を装着することで、顎の位置を調整し、筋肉の緊張を和らげます。特に歯ぎしりや食いしばりがある方、顎関節症の症状がある方に効果的です。夜間に装着することが一般的です。

咬合調整

歯の表面を少し削ることで、噛み合わせのバランスを整える方法です。わずかな調整で大きな改善が得られることもあります。ただし、削った歯は元に戻せないため、慎重に行う必要があります。

理学療法

顎や首、肩の筋肉のマッサージやストレッチにより、筋肉の緊張を和らげます。歯科医院で指導を受けたり、専門の理学療法士のもとでリハビリを行ったりすることもあります。

日常生活で気をつけること

噛み合わせを良好に保つためには、日常生活での習慣も重要です。片側だけで噛む癖をなくし、両側でバランスよく噛むよう意識しましょう。頬杖をつく、うつ伏せで寝るなど、顎に負担をかける姿勢は避けてください。

ストレス管理も大切です。適度な運動、十分な睡眠、リラックスできる時間を持つことで、歯ぎしりや食いしばりを軽減できます。硬い食べ物を噛む時は無理をせず、顎に負担をかけすぎないよう注意しましょう。

定期的な歯科検診を受け、噛み合わせの状態をチェックしてもらうことも重要です。小さな問題のうちに対処することで、大きなトラブルを予防できます。

まとめ

噛み合わせは、口腔内の健康だけでなく、顎関節、頭痛、肩こり、姿勢、さらには全身の健康にまで影響を及ぼす重要な要素です。歯並びの問題、歯の欠損、不適切な歯科治療、歯ぎしりなど、様々な原因により噛み合わせは悪化します。自分の噛み合わせに違和感がある、原因不明の頭痛や肩こりに悩んでいるという方は、一度歯科医院で噛み合わせをチェックしてもらうことをおすすめします。矯正治療、補綴治療、スプリント療法など、適切な治療により噛み合わせを改善することで、様々な症状が軽減される可能性があります。日常生活での習慣にも気をつけながら、健康的な噛み合わせを維持していきましょう。

患者様に寄り添い、丁寧で優しいケアを大切にする、怖くない、痛くない歯科医院です。

阿倍野区昭和町おすすめ、ひだまり歯科、是非、ご来院ください。